鎌倉の日本遺産「女性の思いを馳せるルート」～鎌倉時代から近現代にかけて、それぞれの時代における女性の生活や想いを辿る～

印刷ページ表示大きな文字で印刷ページ表示更新日：2024年2月21日更新

大仏の写真

鎌倉時代の社会は、武士が政治や経済の中心である武家社会でした。その武士達を支えていたのが、北条政子をはじめとした女性達でした。当時の女性の地位は男性に比べて制約が多かったものの、彼女たちはさまざまな役割や責任を担っていました。このルートでは、各時代における「女性」にスポットをあて、当時の社会や世相を女性目線で感じることができるルートとなっております

鎌倉の日本遺産「女性の思いを馳せるルート」

～鎌倉時代から近現代にかけて、それぞれの時代における女性の生活や想いを辿る～
【所要時間：約7時間】

推奨交通機関：江ノ電バス

START　北鎌倉駅

❶ 東慶寺

❷ 英勝寺

❸ 寿福寺

❹ 鎌倉大仏（高徳院）

❺ 御霊神社

❻ 成就院

❼ 長谷寺

GOAL　鎌倉駅

※移動時間は目安です

START　北鎌倉駅

北鎌倉

詳細情報
住所	神奈川県鎌倉市山ノ内（Googleマップで開く＜外部リンク＞）

徒歩約5分

❶東慶寺（滞在時間約25分）

東慶寺

北鎌倉にある東慶寺は北条時宗夫人の覚山志道尼が開創し、駆け込めば離縁できる女人救済として明治まで縁切り寺法が残っておりました。

詳細情報
住所	神奈川県鎌倉市山ノ内１３６７（Googleマップで開く＜外部リンク＞）

徒歩約5分

北鎌倉駅バス停～若宮大路バス停　約8分
「鎌倉駅東口行」

徒歩約8分

❷英勝寺（滞在時間約35分）

英勝寺

英勝寺は1636(寛永13)年、江戸幕府の初代将軍徳川家康の側室であったお勝の方(後の英勝院)を開山として水戸徳川家が、祖先の太田道灌の屋敷跡と伝えられる場所に創建した、鎌倉唯一の尼寺です。

詳細情報
住所	神奈川県鎌倉市扇ガ谷１丁目１６−３（Googleマップで開く＜外部リンク＞）

徒歩約3分

❸寿福寺（滞在時間約35分）

寿福寺

寿福寺は鎌倉を守った北条政子が開基の寺院で、茶を広めた栄西が開いた鎌倉最初の禅宗寺院として有名です。1200(正治2)年、源頼朝の妻・北条政子が頼朝の死後、頼朝の父である義朝の旧邸跡に明庵栄西を招いて創建した寺で13世紀後半になって禅宗の寺院となりました。本尊は釈迦如来坐像。その脇には大きな仁王の像があります。鎌倉五山の第三位です。

その鎌倉仏教もまた、多くの女性に影響を与えました。特に浄土宗や日蓮宗などの宗派では、女性が信仰の対象とされ、救済の道を歩むことが奨励されました。女性たちは信仰の中で救いを求め、自己の苦しみや悲しみに向き合うこともありました。

詳細情報
住所	神奈川県鎌倉市扇ガ谷１丁目１７−７（Googleマップで開く＜外部リンク＞）

徒歩約15分

鎌倉駅エリア昼食（滞在時間約60分）

鎌倉駅バス停～大仏前　約10分
「藤沢駅南口行」

徒歩約3分

❹鎌倉大仏（高徳院）（滞在時間約40分）

鎌倉大仏（高徳院）

鎌倉駅に戻り、長谷エリアへ向かいます。「鎌倉大仏」で有名な高徳院。武家政権と民衆の安寧を願ってつくられた金銅の鋳造仏です。つくられた当時の姿をほぼ保っているものの、1252(建長4)年に鋳造が開始されたこと以外は謎につつまれています。仏像としては鎌倉で唯一の国宝に指定されています。

敷地内には歌人「与謝野晶子」の残した歌碑があります。彼女の思いに触れるのも高徳院の魅力のひとつです。

詳細情報
住所	神奈川県鎌倉市長谷４丁目２−２８（Googleマップで開く＜外部リンク＞）

徒歩約15分

❺御霊神社（滞在時間約20分）

御霊神社

江ノ電の踏切のすぐ脇に御霊神社の鳥居が立っています。「御霊神社」は源頼朝の鎌倉入り以前からあった古い神社で平安時代の武士・鎌倉景正を祀る古い神社です。鎌倉時代の女性は主に家庭において活動し、家事や子育てなどの責任を担っていました。彼女たちは家族の結束を重んじ、夫や子供たちのために尽力しました。また、武士の妻として、夫の戦いや家族の名誉を守ることも求められたと一般的には言われています。その思いを託したと言われるのが御霊神社で、鎌倉の特徴的行事の一つである面掛行列が行われています。敷地内には親子狛犬や夫婦銀杏があります。