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英国アンティーク博物館「BAM鎌倉」が若宮大路に登場!

BAM鎌倉の写真

 

なぜ鎌倉に英国アンティーク?

JR鎌倉駅東口から、若宮大路を鶴岡八幡宮へ向かって右手の沿道。しばらく歩いていくと、木をあしらった外観の小さなビルとクラシックなロンドンタクシーが目に飛び込んできます。2022年9月に開業した、英国アンティーク博物館「BAM鎌倉」です。​

 

鎌倉彫をモチーフにした外観とロンドンタクシーが目印
​鎌倉彫をモチーフにした外観とロンドンタクシーが目印

 

鎌倉彫をモチーフにした外壁など世界の建築家 隈研吾氏がデザインを担当。新しくも鎌倉になじむ佇まいが話題となっているスポットです。

 

そもそもなぜ、鎌倉に英国アンティーク?と思われるかもしれません。初めて見た方はきっと不思議に思うかもしれません。実はイギリスと鎌倉はある出来事と館長の想いによって深く接点があるのです。

 

守ること 伝えてゆくこと

ナショナルトラスト運動をご存じですか?19世紀後半にイギリスで起こった活動で、歴史的建造物や自然の保護を、市民自身の力で買い取るなどしてその対象を保護していこうとするものです。​

 

4階茶室から望める御谷の風景
​4階茶室から望める御谷の風景

 

鎌倉はこのナショナルトラスト運動が日本で最初に起こった場所なのです。1964(昭和39)年に計画されていた鶴岡八幡宮の裏山である御谷(おやつ)の開発事業に対して、異を唱えた住民を中心とした人たちによりその用地を買収して鎌倉の聖域ともいえる場所を守りました。

 

そんな、鎌倉とイギリスの出来事に接点を感じたこと、温故知新な風土、さらには敬愛する隈研吾氏が青少年期をこの鎌倉で過ごしていることなど。様々な要因や出会いが館長土橋正臣氏の想いを奮い立たせて、ここ若宮大路に「BAM鎌倉」は誕生しました。

 

撮影全部OK! 館長の英国アンティーク愛が溢れる館内へどうぞ

英国アンティーク博物館「BAM鎌倉」は、テーマごとに設計された4つのフロアからなっています。博物館でありながら、館内の展示物などはすべて写真撮影OK。インスタなどのSNSにどんどんアップしてくださいという考えが、若い女性を中心に大好評です。

 

まず1階は、入場無料のミュージアムショップ。館長のコレクションであるロンドンキャブが皆様をお出迎え。

直輸入のものからオリジナルグッズまで豊富にそろう
​直輸入のものからオリジナルグッズまで豊富にそろう

 

ここでは「シャーロック・ホームズ博物館/ロンドン」から直輸入の公式グッズをはじめテディベアやお土産品、隈研吾氏デザインによるティーカップなども買える、居ながらにして英国気分を味わえる場所。オリジナルグッズも多くあるのでゆっくりとお気に入りを探してみましょう。

 

シャーロック・ホームズ博物館/ロンドン」から直輸入の公式グッズ
​「シャーロック・ホームズ博物館/ロンドン」から直輸入の公式グッズ

2階建てバスのミニチュアやかわいいグッズが目白押し
​2階建てバスのミニチュアやかわいいグッズが目白押し

 

階段にも当時の絵画が飾られているので鑑賞しながらゆっくり2階へ

「ジョージアンルーム」と名付けられた2階。ジョージア時代(18世紀頃)当時のきらびやかなテーブル周りの調度品や、実際に使用されたハーブ、日本ではほとんど見ることのできない英国シュー・メーカー「ジョン・ロブ」の靴の木型などが展示されています。​

 

ジョージアンルームの写真1

ジョージアンルームの写真2

 

時代の流れとともに本物が醸し出す重厚な輝きやその深みを体感してみてください。

 

シャーロック・ホームズの部屋

シャーロック・ホームズの部屋の写真1

シャーロック・ホームズの部屋の写真2

3階は、ファンならずともその再現性の高さと世界観に圧倒される「シャーロック・ホームズの部屋」。物語に登場する本物のヴィクトリア時代の家具や調度品、生活用品を調達して再現した博物館渾身の空間。ホームズの初版本やコナン・ドイル直筆の手紙など希少なコレクションも必見です。​

シャーロックホームズの部屋の写真3

 

ヴィクトリア時代とKuma‘s Tea Room

4階は、ヴィクトリア時代の英国御用達のピアノや蓄音器、暖炉等が配置されており当時の高貴な生活の一部を垣間見ることができます。実に繊細な調度品の彫の見事さや装飾の美しさを堪能してください。

Kuma‘s Tea Roomの写真

 

さらに部屋の奥には、隈研吾氏がデザインした茶室があります。鶴岡八幡宮寄りに、掛け軸に見立てた窓を施しており、そこからはナショナルトラスト運動の象徴「御谷」の景色が望めます。さながら借景版掛け軸窓です。部屋は建築時に出土した、おそらく鎌倉時代のものであろう木材を壁の装飾として使用。さらに床材にはこれも約800年前のイギリスのホテルで使用された木材を用いています。

 

Kuma‘s Tea Roomの写真2

 

イギリス発祥のナショナルトラスト運動が日本の自然を守ったという歴史的な鶴岡八幡宮の裏山(御谷)を望めることから、この窓が英国と鎌倉を結びつけているかたちになりました。材料も含めて、その考え抜かれた絶妙な配置と空間が創り出す陰影が“しん”と心に響いてきます。

 

モノを引継ぎ、ヒトを引き継ぐ 英国アンティークと鎌倉のカタチ

館長の土橋さんは、常々アンティークとは大切にモノを引き継いでいくだけではなく、つまりヒトも引き継いでいくものだと語ります。​

土橋さんの写真

 

今の若い世代の人たちには、むしろ新鮮に、新しささえ感じるアンティークの魅力。それらを過去からさらに未来へつないでいきたい。歴史、風土、文化そして市民の想いがカタチとして残る鎌倉。だからこそ英国アンティークと鎌倉。

 

外観写真

皆さんも是非、英国アンティークが醸し出す当時のモノとヒトの息遣い。土橋館長や隈研吾氏の想い。そんな古くて新しい空間で、新しい鎌倉時間を体感してみてください。

 

英国アンティーク博物館「BAM鎌倉」
電話 0467-84-8689-
住所 鎌倉市雪ノ下1‐11-4-1
時間 10時~17時(最終入館16時30分)
料金 大人 1,300円
​中学・高校生 1,000円
​小学生 500円
​幼児 無料
休館日 なし
URL https://www.bam-kamakura.com<外部リンク>

 

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