鏑木清方は、人物と植物を一緒に描く際、その調和を大切にしていました。そして、人物とそれを彩る植物のこの上ないとりあわせを追求し、草花の種類や色合い、大きさにまで気を配りました。
常にスケッチ帳を手元に置き、庭に咲く草花や虫の声、気候などから季節の移ろいをつぶさに感じ取り写生していた清方。折に触れて描かれたスケッチには、その時々に心を動かされた草花や風景、人物が数多く残され、それを作品制作に生かしていたことがうかがえます。
本展覧会では、美人画や季節の草花を描いた作品とスケッチのほか、花をデザインした本の装丁を紹介いたします。
http://www.kamakura-arts.or.jp/kaburaki/exhibition/r04_kikaku_4.html