2024年10月20日(日曜日)、県民のための能を知る会鎌倉公演・朝の部は、源氏物語を題材としました名曲、「浮舟」を上演致します。二人の貴公子の間で板挟みとなった浮舟。宇治川のほとりを舞台に、流れに身を任せることしかできず、最期には身を投げ自ら命を絶とうとしましたが、横川の僧都に救われた浮舟の心情や、情景がありありと感じられる名曲です。
狂言は大藏教義師による「栗焼」を上演予定となっております。太郎冠者が美味しそうに栗を食べる場面が見所であり、腕の見せ所の秋の名曲です。
昼の部は、源氏物語を題材としました名曲、「野宮」を上演致します。晩秋の嵯峨野、光源氏が六条御息所を訪れた9月7日を舞台に、六条御息所の亡霊がその昔を追憶する曲となっております。前半の風情たっぷりの謡い、後半の優雅な舞と見所の多い大曲です。
狂言は大藏吉次郎師による「痿痢」を上演いたします。主人の言いつけを、“しびり”を理由にサボろうとする太郎冠者と、一枚上手の主のやりとりの面白い名曲です。
◆演目
10時始め
講演「二人の貴公子に愛された女の狂乱」小林 健二
狂言「栗焼(くりやき)」大藏 教義
能「浮舟(うきふね)」中森 貫太
14時始め
講演「秋の野営に輪廻する御息所の魂」小林 健二
狂言「痿痢(しびり)」大藏 吉次郎
能「野宮(ののみや) 合掌留」鈴木 啓吾
#文化施設
#体験・アクティビティ
#鎌倉市観光協会会員
#由比ガ浜・長谷・極楽寺エリアの観光施設