第61回鎌倉まつり「伊豆の国市子ども創作能」
毎年、鎌倉まつりにて行われる静岡県伊豆の国市の「子ども創作能」。
能楽形式で上演される創作舞台で、プロの能楽師指導のもと、伊豆の国市で起こった歴史的事件や民話を題材に書き下ろされた新作舞台を現地の小中学生が熱演します。
鎌倉市と伊豆の国市とは、源頼朝観光推進協議会の「よりともジャパン交流事業」を通じて交流を深めており、その一環として、2002年より「鎌倉まつり」には伊豆の小中学生が子ども創作能「伊豆の頼朝」を奉納するために鎌倉を訪れています。
清和源氏の源義朝は平治の乱に負け、その子頼朝は伊豆に配流されました。
その後、20年間を伊豆で過ごした頼朝でしたが、後白河法皇の院宣を受け、妻・政子の父・北条時政らの協力を得て、平家に対して挙兵。
三島大社の祭礼の日の油断を突いて伊豆の代官・山木兼隆の館を襲撃し、ついにこれを討ちます。
見せ場は、北条政子が勝利を祈願して八幡宮に舞を奉納するところと、立ち回りの末 頼朝らが兼隆を捕らえるクライマックスの場面です。
作詞・節付:八田達弥(能楽師・観世流)
登場:源頼朝、北条政子、北条時政、源氏の郎党、山木兼隆、堤信遠、平家の郎党